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POSからPOUへ

 3月12日の日経さんの「やさしい経済学」にPOS(point of sales)からPOU(point of use)の時代へ、という話を書いたら、おかげさまでいろいろ反響をいただきました。

 データキャプチャの技術や、時空間情報技術の発達によって、商品の「販売時点情報」ならぬ「使用時点情報」がとれるようになるというメッセージです。かつて、POSが販売データを卸の出荷ポイントから、小売のキャッシュレジに移したことで、マーケティングのあり方に大変革を与えたのと同じか、それ以上のインパクトを持つように思います。たとえば株価情報などを記載した「日経会社情報」のような書籍を考えても、POSの時代は、本がいつ売れたか、くらいしか分からなかったのですが、携帯電話からデータベースをアクセスして調べていただく時代になって、誰が、どの会社の情報を、いつ、どこで調べたかがリアルタイムで分かるようになる。それは限りなく、その情報が実際使われる(たとえば株の売買発注をする)タイミングに近いはずです。プライバシー問題があるので、実際の利用は匿名化した情報しかできないにしても、POUの時代になって、得られるマーケティングデータの質も量も桁違いに大きくなってくる。

 経営学的にも、結構奥深いのじゃないかと思っていて、たとえば、この10年くらい、ずっと、「サプライチェーン」対「デマンドチェーン」などと言ってた対立軸が、消えちゃうのではないかと思っています。なぜなら、二つが対立しているように見えていたのは、サプライチェーンの方の終点が店頭で、デマンドチェーンの出発点である消費者の手元とかい離していたからだと思うからです。そのギャップがサプライサイドの論理と消費サイドの論理のミスマッチにつながっていた。その深い谷が、POUによって埋められるかもしれない...このことがもつ意味を分析するだけで、経営学者が次の10年ご飯を食べられるような気がします。

 概念的に興味をもっていただいた方に、「誰が言い出したのか?参考文献は?」というご質問をいただくのですが、商品の説明などの文脈では見られるものの、経営の概念として、打ち出されている方は見たことがなくて、とりあえずオリジナルだと思っております。なので、参考文献もなくて、ごめんなさい。

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