« 新しいIT戦略 | トップページ | ご支援ありがとうございます »

リスクコミュニケーション

  2月24日に一般医薬品の通信販売をめぐる厚生労働省の検討会に委員として出てまいりました。三木谷氏なども出席されて、注目度満点でした。
 メディアなどでは対立が強調されて、確かにそういう面もあったのですが、私としては、これまで検討されてきた方々と重要な一致点を見つけた会でした。
  一致点は「リスクコミュニケーション―製品などをめぐるリスクに関する情報を消費者に的確に伝え、フィードバックなどを受け止め、共有し、改善に反映させる態勢を整えること)」の重要性です。特に規制派のシンボルのようになっていらっしゃる薬害被害者団体の増山さんが、一方的にメーカーや販売者の責任を追及しようというお立場ではなくて、消費者が正しい情報にもとづいて自分で判断できる状態をつくることを重視されていることを認識して、共感しました。会全体としても、リスクコミュニケーションの立場から安全性を高めることを追及されたわけで、その点については敬意を表します。
  同意できないのは、ネットではリスクコミュニケーションができないから、販売は対面でなくてはならない、という結論です。これはネットを消費者により多くの情報を与え、賢い選択ができるようにする道具として育ててきた人間としては、全くの誤解と偏見にもとづく誤った判断だとしか言いようがありません。対面の方がよいとおっしゃる方は、よく「対面と同じようなコミュニケーションがネットできますか?」とおたずねになるのですが、逆に、対面販売をされるお店は、ネットで可能となるような正確で豊富な情報提供や、厳格な確認(説明文を読み終わるまで購入ボタンが押せないなど)を要求されたら、困るのではないでしょうか?ネットの方がよりよいリスクコミュニケーションができる面があることを強く主張したいです。もちろん、ネットも完全ではないので、どちらのメディアにも得意不得意があるので、不得意を意識しながら、より充実したリスクコミュニケーションに努める、ということかと思います。
  一致点を大切にしながら、相違点を埋める展開となることを望みます。検討会の時に使った資料をここに置きます。「20090224.pdf」をダウンロード

|

« 新しいIT戦略 | トップページ | ご支援ありがとうございます »

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/531864/44196521

この記事へのトラックバック一覧です: リスクコミュニケーション:

« 新しいIT戦略 | トップページ | ご支援ありがとうございます »